父が亡くなりました。
家族を送るのは初めてなので、ネット等を参考にしながら手探りで進んでいきます。

これから私のように初めて家族を見送る人の少しでも参考になればと思い、やったことを経時的に書いていくことにします。

まず本日。死亡当日。

朝、施設から危篤の電話が来る。
多分要ることになると思い、印鑑を持って出る。
死亡の場合、銀行口座がロックされるらしいので、その前に葬儀代等必要なお金を引き出しておくために通帳、キャッシュカードも持って出る。

施設到着。
主治医が死亡確認。
父は施設で亡くなったので、その施設の嘱託医の先生が来て、死亡確認をしてくれました。それから死亡診断書を書いてくれました。
看護師さんがエンゼルケアをしてくれている間に、自分は葬儀屋手配。
葬儀屋はあらかじめ数件調べて手帳に電話番号を控えてありました。
施設でいつも使っている葬儀屋さんがあればそちらを使うつもりでしたが、伺ったら「特にないです」とのことだったので、手帳に控えてあった数件の中から、1番施設に場所が近いところを選びました。

電話で打ち合わせ、迎えの車の時間が決まります。
この打ち合わせの時点で、直葬希望の旨を伝えました。概算をその場で教えてくれました。127,000円。

迎えの車に先駆けて、葬儀屋さんの人が施設に来て、葬儀の方法を具体的に詰めていきます。花はどうするのかとか写真は要るかとか、読経は要るかとか、要するにオプション設定です。お金さえ出せばどんどんオプションは追加できます。
遺体を今夜葬儀屋の一室で一泊か、火葬場の霊安室で一泊かも選択制でした。
葬儀屋ホールなら、付き添いたければ夜通し付き添える(顔が見れる)が、何万円単位の部屋代が掛かる。火葬場の霊安室なら1泊1000円。但し当然夜付き添うことはできない(もう顔は見れない)。
予算が無いので我が家は火葬場霊安室をチョイスしました。
うちの場合は揉めるほど親族が居ないのでいいんですが、兄弟や子供が多くて葬儀の規模やグレードで揉めそうな場合は、死亡当日にごたごたしないように、あらかじめ意見をすりあわせてどうするか決めておく必要があると思います。

葬儀屋の人に、認め印と死亡診断書を預けます。そうすると死亡届の提出や、火葬の許可証や埋葬の許可証を取るなどの役所関係の手続きを、代行でやってくれます。

葬儀屋の人と、火葬の日時を決めます。

施設に預けてあった介護保険証や後期高齢者保険証を返してもらいます。

父の居室に残った私物の処理は後日考えると言うことで、今日はとりあえずそのままにしておいて良いと、施設の人が言ってくれたので、お言葉に甘えます。

今まで施設の代金は銀行自動引き落としでしたが、最後の支払いは恐らく口座ロックがかかっているだろうと言うことで、振込用紙を送ってくれることになりました。

1番安いプランの葬儀なのでだめもとで、火葬場に行く途中で自宅の周りを一周して貰えないか聞きました。いいですよと答えを貰いました。



父は白木の棺に入って、ストレッチャーで上階の居室から1階に下りてきました。

あらかじめ、他の入所者さんの目に触れないよう、施設職員さんが入所者さんを食堂に誘導、食堂入り口のドアのガラス部分にはバスタオルで目張りをしてくれてありました。

暴力暴言が酷く、とても悪い入所者であったろう父は、しかしたくさんの施設の人に見送ってもらい、葬儀屋さんのご厚意でずっと帰りたがっていた自宅を一目見てから、火葬場の霊安室に向かいました。