亀田製菓、技のこだ割り。


私の大好きなおせんべいです。
めっちゃ濃い味でめっちゃ堅いんですけど。でもそこがいい!

と言うわけで、買ってきたそれをおやつに食べようと思ってキッチンの棚に置いておきました。

因みに母はもう自歯が2本しか有りません。なので上下に入れ歯を入れてます。

さて、私と母は別の部屋に居住しています。
とは言ってもマンション内のことです、豪邸じゃないですから、互いの部屋の距離は僅か。母がなにか物音を立てれば私には聞こえます。母は耳が若干遠いので私が物音を立てても聞こえないでしょうが。

母の部屋のテレビの音。
時々混じる母の笑い声。
お、今日は調子がええんやな。

なんて感じで、耳で母の安否確認をしつつ、自室で自分のことをしていました。



ぼり。ぼり。ぼり。



母の部屋から、なにか岩を砕くような音が聞こえてきました。



ぼりぼり。ぼぉりぼり。



たとえるなら私の好きなこだわりせんべいを咀嚼しているような音です。

いや。まさか。
だって母は上下入れ歯だし。



母の部屋に行ってみました。
母は私の大事なこだわりせんべいをボリボリ貪っていました。

「これしょっぱくて美味しいねえ( ´▽`)」



私「あんた、せんべい食えたんかい!?」


「食べれるよー。おせんべもたくあんも
かりんとうも食べれるよー( ´▽`)」



因みに母は義歯を安定させるポリグリップ的なものも使っていません。
「昔は使ってたけど、歯医者さんが入れ歯調整してくれてっから要らなくなっただよー」



…以来。
食べられたくないおせんべいは、母の目に付かないところに隠すことにしました。