母が唐突に言い出しました(大体いつも唐突)。

「あたし、あのお菓子が食べたい。ほら、昔からあるあれだよあれ」

幾ら親子でも「ほら」「あれ」だけじゃ分かりません。
話を詳しく聞きます。



・一粒ずつ銀紙にくるまれている。
・くるみボタンみたいな形をしている。
・白くてべったり甘い謎の物質をチョコレートがコーティングしている。
・昔からある。
・決して高級菓子ではない。



あー。なるほど。分かりました。あれですね。はいはい。
そう言えば、私もあれ、最近スーパーとかでも見てないなぁ…。

ネットで調べることにしました。
何しろ正式名が分かりませんので、検索に苦労しました。「チョコレート」「丸い」「銀紙」とか「チョコレート菓子」「昔からある」とか、色々検索しまくって、結果クリームチョコレートという名前であることを突き止めました。
…しかし同時に、作っていた会社が2016年製造を中止したという事実が分かりました。
そちらの会社のhpを見ると、随分今風のしゃれたお菓子作りに邁進しているようです。
…うん。確かにあれは、べったり甘いだけで美味しいとか美味しくないとかいう物ではなかったし、時代に合わなくなっていたかもしれません。

母に製造中止のことを伝えると
「あー。そうなんだあ(。・ω・。)」
と淋しそうでした。

娘は甘いので、ネットであちこち探しましたが、類似品はありませんでした。本家は2016年で終了ですから当然と言えば当然ですが、同じように懐かしがって買われた方が多かったようで、どこも売り切れ、在庫無し、再入荷予定無しとなっておりました。

ムトーハップ。
タイガーバーム。
玉クリームチョコレート。

母が好きだったものが、どんどん無くなっていきます…。