昨年末、母は入院時、ひたすら読書して過ごしていました。
各病床にテレビが付いていましたが、母は右側臥位しか取れなかったため、テレビの方を向くことが出来なかったのです。
年寄りのゆっくりした読書スピードでも、日がな一日読んでいれば1冊や2冊読み終わってしまいます。
病棟にあった本棚の本を読み尽くし、ブックオフで買っていった本も読み尽くし…本代も勿体ないので、そうだ図書館で借りてこようという話になりました。
母が本籍と住民票をおくN市には、そこそこ立派な図書館があります。
私も本籍は実家のままです。つまりN市です。
でも隣市に引っ越して住民票はS市です。
勤め先の病院はN市です。(当時はまだ無職じゃなかった。)

母も私も10年以上前にN市立図書館を利用したことがあり、図書カードは持っていました。
ですがさすがに10年前のカードでは失効しているだろうと思い、窓口の人に尋ねました。

私:あのう、本の貸し出しをお願いしたいんですけど、このカード、10年以上前なんですけど、もう失効ですよね?
係の人:そうですね。でも更新出来ますから大丈夫ですよ。N市にお住まいの方ですよね?
私:いえ、隣のS町なんですけど。
係の人:え? あー、すみません。それでは更新手続きができません。
私:え。でも、本籍はN市にあるんですよ?
係の人:本籍がN市にあると証明できるものをなにかお持ちですか?
私:車の免許証とかどうかな? あ、だめだ、本籍地は書いてない…。
係の人:おすまいのS町の図書館のカードはお持ちですか?
私:いえ持ってません。S町の図書館行ったことありません。
係の人:ではまずS町立図書館に行って、そこの図書カードを作ってきて下さい。そうするとリンクして、N市立図書館も使えるシステムなんですよ。
私:つまり一旦隣町まで行って、又戻ってこいと…? あ、そうだ、わたし勤め先はN市なんですよ。
係の人:お勤め先はどちらですか?
私:N病院です。
係の人:今職員証や在籍を証明するものをお持ちですか?
私:いえ。持ってきてないですけど…。
係の人:では職場に在籍証明書を申請して、それを持って改めて来て下さい。
私:介護休業中に、本を借りるために在籍証明書を出して下さいと職場に行けと? しかも申請しても書類はその場で出ないよね? つまり申請と受理で、2回職場に出向かなきゃってことだよね?(←ここまで心の声)
あ、母から預かって母の図書カードも持ってますけど。母はN市に住民票在ります。
係の人:あ、じゃあお母様の図書カードを更新かけましょう!


…結論としては、母のカードで無事本を借り出すことができました。

公立図書館には公立図書館のシステムとか決まりとか、何かあるのかも知れないですけど。
正直、なんかすごい理不尽な気がしました。