社会人として寝坊による遅刻はあってはならないことですから、常に目覚ましは2個セットしていました。

でも実際には目覚ましが鳴る前に必ず目が覚めていました。

それはあまり良くないことらしいです。眠っていても神経が休めていない証左なのだとか。



介護が始まる前は、よく仕事の夢を見ました。ほぼ100%悪夢です。
何故か薄暗がりの病棟で仕事をしている。暗いので患者さんの様子もよく見えない。こちらが手に持っている注射器や薬もよく見えない。そんなわけなので仕事がちっとも進まない。時間だけが過ぎていく…みたいな夢とか、患者さんをお風呂に入れなければならないのに、浴室が断崖を吊り橋で渡った先にある、吊り橋は狭くて壊れ掛かっていてストレッチャーが思うように進まない…とか、あちこちで患者さんが同時多発ゲロをしている、とか、そんなような夢ばかりです。

介護が始まったあとは、父の受け入れ先が決まるまでは、悪夢どころかそもそも殆ど眠れませんでした。
無事に施設入所したあとも、「暴れて部屋を壊したので弁償して下さい」とか「振り回した酸素ボンベが他の入所者さんに当たって怪我をさせました」とかいう呪いの電話が掛かってくるのではないかと、常にドキドキしてたような気がします。眠りは常に浅く、夢は見ませんでした。



2月末に父が行き、看護師を辞め、2つの大きなストレスから私は解放されました。
相続などの問題はまだ片付いていないし、今後収入をどうやって得るかという問題もあるのですが、とりあえず目覚ましが鳴る前に自然に目が覚めてしまうことは無くなりました。