「小袖の手」という妖怪が居るようです。
多分江戸時代の妖怪ですね。
女の人(遊女?)が着付けをしていると、着物の袖口から手が出てきて、着付けを手伝ってくれるという…まあ、良い妖怪さんですね。
女性の亡くなったお母さんの、娘を思う気持ちが妖怪化したものでは…なんて解釈をどこかで読んだ記憶があります。



さて。
我が家にも、「小袖の手」がおります。
良い妖怪かは微妙ですが。

出掛ける前に、私が鏡など見ていると、鏡の下の隙間から、手が出てきます。
でもへアセットを手伝ってくれた試しはありません。
髪をかき乱して、去って行きます。



たまに、母の部屋から母のヘアピンを咥えてきて、ぽとんと私の前に落とします。

「お前は色気がないにゃ。少しは身だしなみに気を遣うにゃ」

とでも言いたげな表情です。



大きなお世話だ。