ネット上のお友達が居ます。
実際に会ったことがないので年齢は知りません。
でも、ネット上で文章のやりとりのみでも、それでも何となく「私よりは若い世代の人だな」というのは分かるものです。

そのお友達と先日こんなやりとりをしました。
わし「昔のパソコンは内部記憶装置が無かった。フロッピーディスクにOSが入っていたんじゃよ」
友人「OSが、フロッピーディスクにwww」

…そうか。草が生えるほど衝撃的な事実だったか…。
ああ。ジェネレーションギャップよ。(^^;)


というわけで(どういうわけだ)、今回は、昔のパソコン事情について書いてみようかなと思います。



とは言っても、私もパソコンの黎明期から知っているわけではありません。
私が知っているのは、OSがMS-DOS5、フロッピーディスクが3.5インチの時代からです。
パソコン通信は、超のろいモデムですが一応モデムからスタートしましたので、音響カプラの時代も知りません。

あ、ちょっと以前に実家ゴミ屋敷の片付けをしていたら5インチフロッピーが出てきたことがありました。→関連記事
あの時に初めて本物は見ましたけど、自分が使ったことはありません。

5インチより前の時代には7インチだか8インチだかいうフロッピーもあったと聞きますが、それは「パソコン」でなくて「コンピュータ」に使うものだったんじゃないのかな?
うん。そうなんですよ。元々コンピュータはご家庭で個人が使うものではなかったと思う。
軍とか研究機関とか大学とか…そういうある程度大きな組織じゃないと持てないものだったと思います。

コンピュータはパイプオルガンに似ている気がします。
でかくて、ごつくて、重くて、専用の部屋が必要で、なんなら部屋と一体化していて、1度設置したら他に移動することは想定されていない、そういうご大層なものでしょう。

個人宅にも置けるサイズまで小型化して、個人に手が届く値段になって、ご家庭電源からの電力でも動くようなコンピュータが出来たとき、それが「パソコンの誕生」であったのだと思います。




1980年代前半あたり。
既にパソコンは在りました。
でも持っている知人は多くなかったです。
仕事や勉強で必要なわけでなく純粋に趣味でパソコンを持っている人は、まだまだ少ない時代だったんじゃないでしょうか。
私もまだ持っていませんでした。興味はあったけど。

この時代、私が購入に踏み切れなかった理由は幾つかあります。

1、でかくてうざい
小型化したとは言っても、この時代のパソコンは巨大でした。
まだノートパソコンなんて無かったし。液晶モニターも在りませんでした。
でかくて重たいブラウン管モニターと、同じくでかくて重いパソコン本体、そしてキーボード。あ、プリンタも必要でしょうが、これもまたでかくて重い。
合わせるとかなりの重量になるので大抵は専用のラックかデスクに設置することになります。
更にパソコンの回りや後ろはそれぞれを繋ぐ配線がぐっちゃりです。
今みたいにUSBやワイヤレスでの接続なんて、この時代夢の又夢でした。
モデム、プリンタ、キーボード…接続機器ごとにコネクタのかたちが違い、当然別々のケーブルが必要でした。

自分の大して広くもない部屋に、このがさばる物体をお迎えする気にはちょっとなれませんでした。

2、高額
本体だけなら30万円くらいで買えたのかもしれません。(それでも今に比べると高いですね)。
でもこの時代のパソコンは、本当にただの箱。
OSすら別売りです。ワープロソフトも表計算ソフトも当然別売りです。
オプションがとにかく高かった。プリンタ等のハードも高ければ、ソフト…今でいうアプリですね、これも高かった。
ソフトが1本10万円とか普通でした。
ただの箱でなくパソコンとして使えるようにしつらえると100万円コースでしょう。

貧しい若者だったので、趣味に100万円はちょっと…出せませんでした。

3、扱える自信がなかった
今のパソコンみたいに最初からOSが入っていて、電源を入れたら勝手に立ち上がってくれたりはしません。
自分で文字によるコマンド入力しないと動きません。
ネットなんて無い時代だから、分からないことがあってもすぐに誰かに聞くことも出来ません。
近所にパソコンに詳しい知人も居ませんでした。

そんな状況だったので、買ったとしても扱える自信が全くありませんでした。

4、目的がなかった
「パソコンでなければ出来ない○○がしたい!」
という具体的な目的が結局無かったんだと思います。
「なんか色々なことが出来そう。あったら楽しそう」
くらいの漠然とした気持ちしか無かったので、「でかくてうざくて」「高額で」「扱いが難しそう」にもかかわらず買おう! とまでは思えなかったのです。




…あれ? 前振り部分だけで結構な長文になってしまったぞ。
(^^;)
長文をここまで読んで下さった方、ありがとうございます。
あまり長たらしい記事もなんですから、ここで一旦切って、続きは又今度にしますね。