2チャンネル、今は5チャンネルというのでしょうか、そういうののまとめサイトで
『嫁の飯がマズい』
というスレを見かけます。

私自身は嫁に行ってないし嫁を貰ってもいないので
ふーん(。・ω・。)
くらいの感じでしたが。

昨日
と言う記事を書きました。

自分が食卓に不味い飯が出てくるようになったら、
『嫁の飯がマズい』ことがスレッドが立つほど重大問題
なんだということが、ようやく理解出来た気がします。

極端な話、老母の飯は、出てきてもあと10年かそこらだろうし、高齢という理由がありますから、「もう十分頑張ってくれたから引退していいよ」とかなんとかうまいこと水を向けて手を引かせることも出来なくはない。
しかし嫁は夫と同年配でしょうから、まだまだ長生きします。20代の夫婦だったら、あと50年60年嫁の飯を食うことになるのです。それが不味かったら…それはさぞかしつらかろう。(^^;)



そして、元々普通に料理が出来ていた人が高齢で出来なくなった場合には、身体の衰えとか認知の衰えとかで、「うん、もう歳だし、しょうがないね」となりますけど、若くして作る飯がマズい場合には、治せるかというと、そんな簡単なことではない気がします。

作る飯が、たまに失敗して焦げていたり、味が濃かったりしても、それはまあ誰にでもあり得ることでしょう。
「嫁の作る飯がマズい」と言われる嫁は、つまり、恒久的にというかコンスタントにマズい飯を作るわけですよね。

ヒトには普通、学習能力が備わっています。推理や推察をすることもできます。
美味しくないご飯を作ってしまった時、
「なんで美味しくないんだろう?」
「何がいけなかったんだろう?」
とまず原因を考えるでしょう。
原因が推定できると、対応策を考えることができます。
「大さじ一杯お醤油入れたらしょっぱかったから、次は小さじ一杯にしてみよう」
みたいな感じですかね。

なので、最初は失敗して不味いご飯しか作れなかったとしても、数をこなす内に腕が上がっていくことになります。

新妻ならいざしらず、何年もご飯を作っていて、それで尚作るごはんがマズい場合には、
①そもそも妻の味覚に問題がある
②妻はものごとの原因を考えることができない
③原因を考えられないので、対応策も練れない

…と言うことだと思われます。
①は、心因性の場合は治療で治る場合がありますが、身体的なものならいたしかたないので、ここでは②③を問題にします。
知的レベルが低い場合には当然物事の因果関係を考えたり、そこから今後の対応策を考えたりに支障がでるわけですが、世の中には一定数、知能は正常だけどそういうことができないという人が居ます。
そしてそれは、本人が努力すれば改善するとか、本人が怠けたから悪化するというようなものではなく、ある意味お酒が強いか弱いかのように持って生まれたものであり、その人の「個性」としか言いようの部分のような気がします。
(これは私が精神科に看護師として勤めていた経験からそうだと思っていることで、そういう学説があるとか確実な医学的根拠が提示できるとかではありません。)

であるので、②③が原因の「飯マズ嫁」は、旦那が幾ら叱咤激励しようが、お料理教室に通わせようが、美味しい飯が作れるようになる可能性は低いと考えられるのです。

嫁に他にも素行等で問題があるなら離婚という手もあるでしょうが、飯がマズい以外は気立ても良いし器量も良い…となったら、旦那さんの苦悩は深いだろうな、と思うわけであります。

注:最初に注釈入れるべきでしたが、ここまでの話は勿論「旦那さんの味覚は正常である」という前提のものです。奥さんが普通に美味しく作っているのに旦那さんが美味しいと感じないケースとなると、全然別の話になってしまいますので。




さて、老母の飯がマズい私は、そういう旦那さんよりはまだ深刻でない立ち位置なのかなとは思いますが。
老母の唯一の役割であった食事作りを、キッパリ取り上げるのか。一部許すのか。
今日もまだおとしどころははっきり決められません。
本人家の中は歩けるので、「駄目」と言ったところで、本人が行きたければキッチンに行けてしまいます。
キッチンに鍵かかってるわけでもないですしね。
全面的に禁止すると、こっそり料理して火の不始末を出されたりも恐いです。
しかしそれでは全面禁止でなく一部禁止にするとして、何をどう、どこまで許すのか。数学なら数字でこれ以上は駄目これ未満はOK、みたいに決められるんですけど。
悩んでいます。