子供の頃。
テレビや周りの大人達の会話で

タマノコシ

という単語を耳にすることがありました。

単語の意味は知らなくても、前後の会話や状況で何となく、子供でも察しは付きます。
地位や身分やお金の無い女の人が、地位や身分が高くてお金持ちの男の人と結婚することを言うんだな
と解釈しました。

子供の私の知っている「コシ」という単語は、お尻や下腹周りを示す単語であるところの「腰」しか無かったので、「タマノコシ」とは「たまの腰」なんだと思いました。
「たまの」という接頭語はなんだか分からないけど、
よく「あの女いいタマだねえ」とかテレビで聞くあのタマなんだろう、あんまり良い意味で使われないみたいだけど、強くてたくましくてちゃっかりしていて自分の未来を切り拓いていくような女の人を形容する言葉なんだろう
と思いました。

つまり「タマの腰」とは、上昇志向の強い頑張り屋さんの女の人が、いやらしい体つきでいやらしくくねくね踊ったりなんかして、要するに女らしさを最大限利用して、お金持ちの男を悩殺ゲットした状態を指すのだろうと、思いました。




大人になって
「玉の輿」
だったと知りました。

子供の私はとっても勘違っていました。
お馬鹿な子供でした。






余談ですが、うちのトラオは最初の名前は「タマ」でした。
老母が「タマは言いづらい、トラにする!」というのでトラオに改名?したのでした。