以前に『訪問してくれる美容室がある』と言う記事を書きました。

もちろん予約制です。
再び母が「パーマ掛けて貰うから」と予約を取りました。

予約の電話は自分でしてました。
電話のあと、母から「12日の2時から2時半に予約を取った」
と聞きました。

そして今日。12日。
猫に深夜起こされた私は、朝6時頃漸う再眠して、起きたのは10時頃でした。

母はタオルや椅子を近くに準備して、リビングのソファに座っていました。

ずいぶん気が早いな。他にすることがないからか。

と最初自分は思っていました。
しかし




婆「遅いねえ。10時から10時半のあいだって言ってたのに。道に迷っているのかねえ」

BBA「…母、私に2時から2時半のあいだって言うとったやん??」

婆「何言ってるの。10時から10時半だよ」

BBA「いや。私はあんたから2時から2時半て聞いた」

婆「そんなわけはない」

BBA「あんたいつも予定を卓上カレンダーに書いとるやん? それに書いとらんの?」

婆「書いてあるよもちろん」

BBA「じゃあ確認してみたら?」

婆「じゃあ見てくるよ………あっほんとだ2時から2時半て書いてある(。・ω・。)」



……本人が認めてくれるあいだはまだいいと思うですよ。
その内これが
「あたしは10時から10時半て書いたのに。誰かが書き換えたんだ。誰かが家に忍び込んでるんだよ!」
とか
「あんたが勝手に書き換えたんでしょ。ひどい娘だよ、全く!」
とかにレベルアップしてきたら…、ごめん婆、正直もう家でみるのは難しいよ…。



そんなに遠くない昔。
昭和の前半くらい。
定年退職の年齢は概ね55歳でした。
そして平均寿命は60歳くらいでした。
リタイア後が短くて可哀想という気もしますが。
でもそのくらいでちょうど良かったのでは、とも思う。



古くなれば壊れる。

それは仕方の無いこと。
どんな精密な時計だって。大事に大事に修理して使ったって。限界は来る。
堅牢な石組みのピラミッドやスフィンクスだって、経年劣化でぼろぼろになっている。
いずれは、砂塵に還るのでしょう。




長寿はおめでたいことか?

長寿は素晴らしいことか?

違う。そうではない。実際に介護をしていると、日増しにその思いが募り、確証に変わっていきます。



人がじわじわと壊れていく様を見続けるのはとても、さびしい。