以前、うちの猫はトイレ後の砂かけが出来ないと言う記事を書きました。

もう今後恐らく出来るようにはならないだろうとも書きました。




ヒトには、言語や基本的な社会で生きていくためのルールやマナーを身につけるのに、限界年齢があるとする、いわゆる臨界期仮説というのがあります。
野生児アマラとカマラの話は現在では些か眉唾と考えられているようですが、養育者にネグレクトされたり何らかの事情で、言語や社会性を獲得できずに臨界期を過ぎてしまうと、その後どんなに良い教師が付き、本人も努力しても、完全な獲得は困難である…という説です。

あくまで仮説であり、立証はされていません。

しかし、経験則から言えば、ピアノや英語を習った場合、より小さい頃から習っていた人の方が上達が速いのは、確かでしょう。

また、ピアノを40歳や50歳から始めても、趣味として楽しむことはなんの問題もなくできるでしょうが、プロのピアニストになれるかと言ったら、それは難しいでしょう。




話を猫に戻します。

トラオはもう1歳近いです。ヒトに換算すると10代後半かと思われます。
なので、砂かけのような、幼少時に身につけるべき基本的な学習が可能な年齢限界はもう過ぎているだろうと、自分は思っていました。



しかし。数日前から。
今まで100%エアー掻き掻きだったものが、30%くらいは砂を掻いてうんちょに被せるようになりました。
もちろん30%ではうんちょが隠しきれていないのはご愛敬です。

恐らく、最初の一掻きは偶然だったんじゃないでしょうか。

偶然砂を掻いたら、うんちょに掛かった。

あ、なんかこれ、匂いが隠せて良い感じやん?

と思ったんじゃないでしょうか?
そして婆とBBAがなんかものすごく褒めちぎってくれる。

なんや、うんちょに砂掛けると褒められるんやな。

と学習したのだと思われます。




なんか。

うん。

あらためて思いましたね。

新しいことを覚えるのに、遅すぎるなんてことはない。
もちろん、若い頃に始めるより、覚えるのは遅いし、完全には覚えられないかも知れないけど。
それでも、なにもしないよりは、前に進む。




「トラオにもまだまだ無限の可能性があるんにゃ」