昔見た夢の話です。夢ネタで恐縮です。

中学か高校の教室で。
私も生徒の一人として座っています。
教壇には教師が立っています。
これから授業が始まるようです。

教師が言いました。
「それでは道徳の授業を始めます。みんな、教科書を開いて」

私は慌てて机の中をごそごそ探しましたが、教科書がありません。
家に忘れてきたのか?
いや、そもそも道徳の教科書を所持していた記憶がありません。

周囲をおどおどと見渡すと、他の生徒達はどうやらちゃんと道徳の教科書を持っているようです。
持ってないのは自分だけのようです。

どうしよう?
黙って座っているべきか?
それとも教科書を忘れたことを教師に言うべきか?
いや、どうやら元から持っていないらしいことを、教師に伝えるべきだろうか?

私は一瞬悩みましたが、一人だけ教科書無しで授業を受けるのも辛いと判断し、挙手をして先生に言いました。
自分がその教科書を持っていないこと、なので探しに行ってきたいことを。

…すると教室内がざわざわし、あちこちで「実は自分も持っていない」という生徒が現れました。

私は、
「じゃあみんなの分も、教科書を探しに行ってきます」
と言って、教室を出ました。

学校の廊下は、いつの間にかスラム街のようなところに変わり、銃撃戦に巻き込まれ、いつの間にか荒涼とした砂漠に変わり、謎の怪物に襲われたりしました。
そうやって命がけで世界を回り、私は道徳の教科書を探しましたが、結局そんなものは見つけられずに目が覚めました。