竹取物語』。
いわゆる『かぐや姫』のお話。


放置竹林と戦うようになった今、この話にとっても違和感を覚えます。


竹取の翁――お爺さんですね――が、竹をぱっかーんと切ると、中に美しいかぐや姫が居たと。お話はそう言うのですが…。


子供向けの絵本で見てもアニメで見ても、この爺ちゃんはノコギリ使ってないです。
電ノコ使っていたはずもないです。
絵本などで見るとナタ状の刃物を手にしています。
いや、ナタかマチェットかククリか知らんですけど。とにかくギザが付いた刃物では無いです。

かぐや姫が入っていた1本は、何か特殊な仕組みになっていて、ナタで一発で切れたと考えるとしてもですよ。
竹取の翁は元々かぐや姫を取りに竹藪に行ったわけじゃないですよね、竹を取りに行ったですよね?
竹取目的で出掛けるのにナタしか持たずに行くのか?
ということは、爺ちゃん、ナタ1本で竹をバッサバッサ刈れるということですか?


放置竹林と戦った自分の経験から言って、よっぽど細い竹じゃないと、ナタで一刀両断は難しい気が。


実は当時のナタは、オリハルコンやダマスカス鋼もびっくりの、ものすごい切れ味だったのか?
いわゆるロストテクノロジーですね。
それとも、ナタは普通のナタだが、振るう爺ちゃんが実はものすごいムッキムキの怪力爺ちゃんだったのか?


カラスの子安貝とか月に帰るとかよりも、「高齢者がナタで竹を一発で切る」ところが、おとぎ話のおとぎ話たるゆえんなのだろうか、もしかして。