竹藪に降臨した天使様は、元々金属回収業者さんです。
無料で引き取って頂ける範囲で、金属ゴミの回収をやって頂いてました。
かなり頑張って、金属以外のものも回収してくれました。



当初の打ち合わせで、黄色線で囲った部分は残すことになっていました。
この部分には金属部品が殆ど無いから、天使様もやると赤字になっちゃいますし。

私も、当初他のゴミに囲まれて全容が見えなかった時には、もうちょっと状態が良く見えたので、この中に道具をしまったり、婆のポータブルトイレを置こうと考えていました。


しかし、周囲のゴミたちが撤去されて全容が明らかになってみると、かなり老朽化が進んでいることが見て取れます。
壁が一部脱落しており、これでは雨の侵入が防げないでしょう。
しかも脱落部分は拡大傾向にあります。
中に入ると、床は腐ってところどころ抜けています。

そんな状態ですから、婆の休憩所とか道具の保管場所とかいう以前に、そもそも中に入る気にさえなれません。

一発大きめの台風が来たら倒壊する恐れもあります。
倒壊しても周囲に人家が無いのは救いですけど、倒壊後のがれきを私が1人で片付けるのはしんどいです。
そして出たがれきは、一般家庭ゴミには出せませんから、結局業者さんに廃棄をお願いすることになるでしょう。



――そんなわけで。
この黄色線部分を当初の予定通り残す路線でいくのか、いっそ天使様に解体をお願いしてしまうか、悩んでいました。
さすがにここの部分の解体は天使様の無料の範疇を超えています。有料になります。

黄色部分を残すメリット→今すぐ解体費という支出をしなくていい。
…結局メリットはそれだけなんですよね。

残していても使えない掘っ立てハウス。
使えないままどんどん老朽化だけが進む掘っ立てハウス。

結局最後は取り壊すか、取り壊す前に自壊して、その時結局業者さんの手を借りることになってお金は掛かる…。
そう。
後で払うか今払うかだけの違いなんですよね。


だったら、今お金を払って。
きれいさっぱり撤去して貰おう。
そう結論いたしました。

無駄に大きな掘っ立てハウスが撤去されれば、平地がいっぱい空きます。
そこに中古のちんまいプレハブ小屋でも置けば、今よりずっと竹藪は過ごしやすくなる気がします。
今なんて疲れてもちょっと座って休む場所すらないですからね。
小屋があれば、農具類もそこに置けますし。
今なんて車に全部積んでるですよ、電ノコだのナタだの大ばさみだの。どう見ても怪しい車ですよ。

無職に6桁の出費は正直痛いですけど。
私の車がまもなく怪しくない車に戻れるのかと思うと、ちょっと嬉しいです。