人間含めほ乳類は、考えてみればとても弱い生き物です。

暑いと死にます。
寒くても死にます。
水を飲まないと死んじゃうけど。
溺れても死にます。
ご飯を食べないと死にます。
食べ過ぎても死にます。
酸素を吸えないと死にますが。
吸いすぎても死にます。

こんな繊弱な生き物が、繁栄出来ているのは、地球環境が非常に安定しているからです。
月とか火星とか、他の星を見れば、寒暖差一つとっても、地球が並外れて変化の少ない安定した星であることが分かります。

そして、しかしそんな地球であっても、誕生から今までの歴史を見ると、ずーっと安定しているわけではなく、むしろたまたま今が安定しているだけのようです。
宇宙全体から見ると、あぶくが生まれてはじけるほどのほんの一瞬の安定であり、その一瞬に生まれて爆発的に増え、そして恐らくほんの一瞬で退場するであろう生き物が、我々ほ乳類です。

だから生きるのは無意味だとも言えるし、とても貴重な体験とも言えると思います。



今年の夏も暑さが厳しく、知人にも何人か熱中症になった人が出てきています。
自分自身も2度ほど、なりかかっています。

熱中症は、死ぬこともある病気です。
そして亡くなる本人も、知り合いや身内を亡くす人も、死因が熱中症であることは、とてもやるせないことです。
突然の事故や災害での死は、個人の意志や努力で避けるのが難しいですけど、熱中症での死は、ほんの少しのことで回避できる可能性があるからです。

あと5分早く日陰に入っていたら。
あと5分長く日陰に入っていたら。
外出を1時間夕方にずらしていたら。
水をあとひとくち多く飲んでいたら。
――そんな些細な違いでも、熱中症になるかならないか、なっても回復出来るか、そのまま行ってしまうか、分岐しうるのです



少しでも不調を感じたら、余力のある内に早めに行動することが重要です。
「あと5分早く日陰に入る」ためには、そう判断する判断力が必要だし、日陰まで歩いて行くだけの体力が必要だし、自分で歩けなくても周りに助けを求める声を上げるだけの体力が残っていることが必要です。
我慢していれば良くなるかも…と思っている間にどんどん状況は悪化して、助けさえ呼べなくなります。



折角あぶくがはじけるまでのこの束の間に生まれたのですから、納得のいかない死で且つちょっとの注意で避けられる死であるならば、避けましょう。

まだまだ暑い日が続きます。
お互いに、いのちだいじに。






(ΦωΦ)日中の暑い時間帯は、涼しい場所を探して、寝て過ごすのが1番にゃ!