今年の2月に父が亡くなりました。
実子さんがお骨を引き取ってくれるのならば、父もその方が喜ぶでしょうし、四十九日の後も、実家ゴミ屋敷に安置して実子さんのリアクション待ちをしておりました。

しかし実子さんからのリアクションが無いまま10月も末となりました。

実家は山の中なので、雨が多く湿度が高い地方です。幾ら骨壺に入れてあるとは言え、これ以上長く放置ではお骨が傷んでしまうと判断し、本日送骨致しました。

以前、我が家には墓が無いのだがどうしたらいいのかという記事を書きました。
その中で触れた『散骨』『送骨』を検討した結果、送骨を選択しました。

選択した理由は、
1、散骨より送骨のが安価だった
2、散骨より送骨のが手間が掛からなかった
3、散骨では後日実子さんがお参りしたいと言ってきた時にどこにお参りするのか? と言う問題があります。送骨なら合祀墓としての墓石というか墓碑がありますから、お参りができます
4、同県内の比較的近いところに受け入れてくれるお寺さんが在った
5、そのお寺さんは山に在り、ロケーションが実家に似ていた
6、問い合わせの電話の応対に出た女性がとても感じが良かった

そんなこんなで、そのお寺さんに送骨することに決めました。
(もちろん散骨には散骨の利点が在り、たまたま我が家の場合は送骨の方がニーズに合致していたという話です。)


それでは黙々と粛々と梱包作業です。
まず用品の準備。
スーパーで頂いてきた段ボール。荷造りガムテープ。お骨。埋葬許可証。送骨依頼書。
(写真にはさすがに撮れませんが、お骨は危惧したとおりやはりかなり変色して傷んできていました。日本の湿気の多い地方では、幾ら骨壺に入れてあっても、1年は到底保たないと思いました。)



段ボールをお骨箱に合わせ、成型します。


一応プチプチくんを使ってみます。気休めかも知れないけど。


埋葬許可証と送骨依頼書を忘れずに同梱します。


郵便局に持ち込み、ゆうパックで発送します。
お骨を運んでくれるのは郵便局だけだそうです。くろねこさんや佐川さんとかでは扱ってくれないそうです。



送骨代:15,000円。
ゆうパック代:1,380円。
ちなみに直葬費用は128,000円でした。

なのでひと1人送るのに、最低15万円あれば送れると言うことになります。

もちろんお金に余裕のあるお宅は、もっともっとお金を掛けてあげればいいと思います。
私も貧乏とは言えそれなりにいい歳のBBAなので、貯えがゼロではありません。
父を送るのにもっとお金を使おうと思えば使えないことは無かった。
ただ自分は、死者と生者なら生者のためにその乏しい貯えは使いたいと思いました。
日々衰えが進む母が、恐らく今後介護やら医療やらでどんどんお金が掛かるようになっていくでしょう。

その母のために、私は私の余力を残した。

父、ごめんな。