我が家はマンションなので、家の中はほぼフラットなのですが、玄関のアプローチに数段の階段があります。

バブル期に建てられたマンションによくあるデザインらしいです。
共用廊下と住居部分に段差を付けることによって、

1、廊下の騒音や振動が住居部分に響きにくい
2、廊下から住居の独立感が高い
3、デザインが立体的になり、のっぺりしてるより若干高級感がアップする(と当時は考えられていた

等のメリットがあります。
3に関して補足すれば、当然段差を付ける方が地続きに作るより手間と費用が掛かりますので、「このマンションは『高級』ですよ!」と主張するための、言ってみれば贅沢装備だったのだと思われます。

でも、時代は変わりました。
急速に進む高齢化。
今では、なるべく段差のないのっぺりした作りの方が、「バリアフリー」を謳えて有利なのです。

我が家の老母も、家内は掴まれるところが沢山あるので何とか自力歩行していますし、共用廊下に下りてしまえば、そこからは車椅子に乗せられますが、自宅の玄関から共用廊下に下りるたった数段のこの階段に、毎回難儀しておりました。

婆「手すりが欲しい(。・ω・。)」




…と言うわけで、介護福祉具の業者さんから、据え置き型の手すりをレンタルいたしました。
レンタル料は月約1,000円です。
婆の介護保険の負担割りは1割なので、本当のレンタル料は月1万円ですね。
決して安くないレンタル料ですが、ネットで購入の場合の値段を見てみると、2~30万円しますので、まあ妥当なのかなと。


設置型でなく、壁に直接取り付け工事という選択肢もなくはなかったのですが、以下の2つの理由から、今回は設置型のものにしました。
1、老母の住民票がまだ実家ゴミ屋敷にあるため、改修工事の補助が受けられず10割実費となってしまう
2、老母のADLが急激に下がり、すぐに手すりくらいでは追っつかなくなるパターンもあり得る




じわじわと介護仕様になっていく我が家がちょっぴりもの悲しいですが、今回のような簡単な方法で対応出来ることはやっていこうと思っています。
でも、ご存じの通りマンションは、玄関ドアを一歩出るとそこから先は共有部分扱いだったり、ベランダも共有部分扱いだったりします。一戸建てのようにどこでも好き勝手に改修工事等が出来るわけではありません。

マンションで最後まで看れるか。
どこまで看れるか。

現時点全く分かりません。

最後は施設のお世話になることになるのか。

或いは、老母がどうしても在宅でと拘るのなら、あのゴミ屋敷の実家に帰る(勿論ある程度の改修は必要です))ことも、視野に入れておかないとならないかもしれません…。