楓屋ナギ著『空より星の降るごとく』

裏表紙に「やさしい怪談」とあります。上手いです。
確かに怖くはなかった、自分は。
表紙絵もやさしい絵なので、ばりばりにホラーな小説を求めている方は買わないとは思いますが、そっち方面を求めて読むと物足りないと思います。

なんだろう。
ホラーの体裁をとってるけどホラーじゃない。
自然とか、自然の一部としての生命への、畏怖であり賛歌である物語なんじゃないかと思いました。

それも、何というか、西洋的な論理的な賛歌でなくて。古来から自然と共存してきた日本人の、神様も物の怪もなんかよく分からないものも、よく分からないままに受け入れる感じというか…。



すみません。上手く表現できない。
でも面白かった。