「良かれと思って」やったことがしばしばスベるのは何故なのか
「良かれと思って」
うちの婆の得意台詞です。
現在は殆ど家内に居るので、被害者はもっぱら鉢植えの植物たちですが。
「良かれと思って水をいっぱいあげたのに!(;ω;)」→枯らした。
「良かれと思って液肥をいっぱいあげたのに!(;ω;)」→枯らした。
私も婆のことは言えません。
先日トラオのためにこたつを出してやりました。通電はしませんが、モコモコを敷き詰めモコモコの掛け布団を掛けてあげました。
我が家には暖房器具はありません。
無職の2人暮らしですから、寒かったら布団に潜れば良いので、暖房器具は要らないのです。
トラオは夜は私の布団に入って寝ていますし、日中は晴れてる日は窓辺でひなたぼっこしています。
でも曇りや雨の日の日中に、あったかい場所があった方がいいのでは? と思い、こたつを出したのです。
トラオは喜んでこたつ民になりました。
気に入ってくれて良かったと私は思いました。
しかし数日経つうちに私は心配になりました。
モコモコ布団は掛けてあるけど、通電はしていない。
暖かさが不十分なんじゃないだろうか?
トラオに風邪を引かせては可哀想です。
猫には健康保険がないので病気になると私のお財布も可哀想です。
「良かれと思って」私はモコモコの敷物をもう1枚追加しました。
これならあったかいに違いない。たとえこたつの外が氷点下でも、こたつの中はあったかいでしょう。
私は満足でした。
しかしトラオはぴたりとこたつに入らなくなりました。
最初私は、自分がモコモコを追加したことが原因だとは考えもせず、単にトラオがこたつに飽きたのかな? と思いました。
また、トラオがこたつに入らなくなった時期、ちょうど暖かい日が何日か続いていたので、そのせいだろうとも思いました。
しかしその後、寒めの日が続きましたが、やはりトラオはこたつに入らない。
これはもしや、と思い、あとから追加したモコモコを撤去したところ、トラオはまた喜んでこたつに入るようになりました。
「良かれと思って」やったけど。
トラオにはありがた迷惑だったようです。
さて、こんな風に、「良かれと思って」何かをやった時、それが外れるというかスベるというか…ありませんか?
自分はよくあります。(^^;)
なので今回は、何故スベるのか? を考えてみました。
「自分のために良かれと思って」という使い方はまずしませんよね。
「良かれと思って」というからには、前提として対象者が居ます。
人とは限らず、猫のためであったり鉢植えのお花のためであったり、世界平和のためであったり世界征服のためであったりするかもしれませんが、いずれにしろ自分ではない誰か(何か)のために動くのです。
しかし普通の人間はテレパシーはありません。
大して優れた洞察力も持っていません。
そして人は大抵自己中心的です。
それが良いとか悪いとかでなく、そういうスペックなのですからしょうがないです。
そんなスペックの人間が、自分以外の人間や、ましてや植物や猫の気持ちを推しはかれるはずもないのに、推しはかって行動した。
だからスベった。
…と言うことなのかな? と思います。
ではどうしたらいいのか? と考えますと。
結局、自分のことだけ考えて自分のことだけやればいいんじゃないかと。それしか人間にはできないんじゃないかと。
相手が人間なら、こちらから何かを「良かれと思って」やらなくても、本当に必要な時にはちゃんと「○○してほしい」と伝えてくると思うし。
喋れない猫や植物であっても、彼らは彼らでたくましく賢く生きているのだから、明らかに寒くて震えているとか栄養不足で葉が落ちてるとか、ちゃんと分かりやすいサインを出してくれると思うので、サインが出る前に気を回して動かない方がいいのかな、と。
そんな風に思った次第であります。
↑こたつの中で荒ぶるけだもの
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