竹藪伐採地の前の道。
右を見ても。
左を見ても。
緑に侵食されつつあります。

この道は私道。
市や県が整備に来てはくれません。
各自土地の所有者が、自分の土地の前の道は手入れをする。
そうやってこの道は今まで存続してきました。

しかし。



この辺り一帯は、バブル期後半に分譲されました。
購入層は「定年退職後、土いじりをして楽しもう」という人々。
つまり、現在うちの老母と同じくらいの世代の人達です。
要するに高齢。
もう亡くなった人もいるでしょうし、存命でもここまで自分で運転して土いじりに来れる人は少ないでしょう。

そう、もう道の手入れをする人が、殆ど居ないのです。



完全に道が通行不能になって、竹藪伐採地に行けない日が来る可能性はあります。

その時は、どうしましょうかね。
どうしましょうって、行けないものは仕方ないですよね。

行ける間は頑張って手入れしますけど。

行けなくなれば、あっという間に元の竹藪に戻るのでしょうね。

今までの苦労が水泡に帰すと思うと、ちょっと無念ではありますけど。
私が竹藪の伐採を始めた時は、うちの敷地だけ荒れていて、そのまま放置では他の人に迷惑が掛かりそうだったので、やむを得ず始めたわけですけど、一帯が全て一緒に草木に埋もれるなら、うん、それはそれでいいんじゃないかなと。


元々、こんな水道も無い山を切り開いて分譲したのが、異常な時代だったと思う。
それを買う人達が居たというのも、異常な時代だったと思う。

人間の都合で勝手に切り開かれた山が、山に還る。
異常だったものが、正常に還る。
ただそれだけのことなのだと思う。



でもまあ、今はまだ行けるから、頑張って草刈りしますよ。