本日は夏らしく怪談をお届けしたいと思います。


先日、ベランダのなんちゃってビオトープのタライ交換をしました。
ちみっちゃいヒルを発見してしまいました。→関連記事

その時、ヒルについて調べました。
調べれば写真とかどどーんと見ることになるでしょうから嫌でしたけど、敵のことを知らないのも不安ですから。



ヒルにはかなりの種類が居るようです。

うちのタライに居たのはイシビルの仲間のようです。
この種は血は吸わないそうです。
山にハイキングやキャンプに行ってヒルに血を吸われた!
と言うときのヒルはヤマビル
農薬が一般的になる前には田んぼにうじゃうじゃ居たというのは、その名もチスイビル

ちなみに血を吸うヒルは、取りついた相手の皮膚に
がぶり
と噛みつき、
ちゅーちゅー
と血を啜るわけですが、
ヒルの唾液には麻酔成分と血の固まるのを妨げる成分が含まれているので、噛まれた側は痛みを感じず、足からだらだら血が垂れているのに気付いて、
「えっ?」と思って見たらヒルが現在進行形でちゅーちゅーしていた…
と言うことになるようです。




ところでネットで調べましたら、ハナビルというのも居るらしいです。

花ビル?
花柄のヒル? のわけはないですね。
花のように可憐なピンク色のヒル? 仮にそうだとしてもやっぱりヒルは可愛くないと思います。
花に似た突起物のあるヒル? それはそれでやっぱり気持ち悪いような…。

などと考えたわけでございますが。



全く違いました。
漢字で書くと
鼻ビル。
つまり、生き物の鼻の穴から侵入して吸血するヒル。でした。


生き物の中には当然ヒトも含まれます。
ヒトが川で泳いだり、水をすくって顔を洗ったりしたときに、ハナビルの赤ちゃんが鼻の穴からつるりと侵入します。
まだ赤ちゃんなので極小です。そして乳白色です。目視で確認して避けることはかなり難しいでしょう。

上手いこと侵入を果たしたハナビルベビーは、鼻の穴の奥に住み着いて、そこで元気にチューチューしてすくすく育ちます。

育ちすぎて鼻の穴から一部が飛び出して、ようやく住み着かれていることに気付くパターンもあるそうです。
大人になると20㎝に達することもある大型のヒルだそうで、鼻の穴の中で暮らすのは10㎝程度になるまでらしいですが、10㎝もあればそれはもう鼻の穴から先っぽがはみ出してもおかしくありません。

ハナビルが小さいうちは、鼻の中に棲みつかれても
「なんか最近鼻がむずむずするなー」
「なんか鼻水が増えたなー」
「最近鼻血がよく出るんだよなー。なんでかなー」
くらいの感じらしいです。

そして立派に育ったハナビルは、宿主が再び水辺で水に顔をつけた際に、ゆりかごであった鼻の穴から、水の中に旅立っていくのだそうです。

尚、水辺で顔を洗った際に、鼻の穴に侵入するのがハナビルのデフォではありますが、イレギュラーも当然あって、
尿道から入り込んだとか、水と一緒に気管に入ったとか、目の中に入ったとかいう症例もあるとのことです。

このハナビル。
東南アジアに多いですが、
日本でも九州など南部に記録があるそうです。
そして温暖化が進めば、生息域が北上してくる可能性がありますよね。
というか今現在進行形で北上しているかもしれないですよね。



…いかがでしたか?
背筋がぞっとして涼しくなりました?