良性発作性頭位めまい症の原因と対策
※私は看護師ではありますが、現役を離れて久しく、そもそも耳鼻科に勤めたこともありません。
この記事は一患者として書いています。
病気についての詳細な知識をお求めの方は、ネットで検索すれば耳鼻科の専門クリニックのHPなどが沢山ヒットしますので、そちらをご覧頂ければと思います。
※良性発作性頭位めまい症は、名前の通り、命に別状のない病気です。
でも、めまいを起こす病気は、脳梗塞や脳腫瘍、メニエール病など沢山あります。
自己診断せずに、必ずドクターの診察を受けて下さい。
【良性発作性頭位めまい症の発症、症状】
朝目を覚ましたり、ごろ寝してテレビを観ていたりして、ひょいっと体を起こそうとした瞬間に、
ぐわんぐわん
と強烈なめまいが起きます。
横揺れとか前後揺れの場合もありますが、グルングルン回る系だと当然吐き気もします。酷いと吐きます。
そんな状態では当然起き上がれず、床に伸びたまま、無意識に少しでもめまいがおさまる体勢を探します。
その体勢を探し当てると、そこから少しでも体勢を変えるとめまいが襲ってくるので、石像のように動けなくなります。
発症の瞬間は本人パニックですが、少し落ち着いてくると、体勢を変えるというより、頭を動かすとめまいがするのだと気付きます。
【良性発作性頭位めまい症の原因】
※イラストはいらすとやさんからお借りしてきました。
たとえ話でお送りします。
耳の中に《めまいを起こしたるでスイッチ》があります。
スイッチの近くに、あろう事かリンゴの木が生えています。
いえリンゴでなくてもみかんでも梨でもいいんですけど、イラストの都合上リンゴにします。
あろう事かリンゴが木から落ちて、《めまいを起こしたるでスイッチ》に載ってしまいます。
この状態が《良性頭位性めまい症》です。
そんなやばいスイッチの横に、リンゴの木が植わっているのがそもそもおかしいし、仮に植わっていたとしても、絶対木からリンゴが落ちなければ済む話で、これは言ってみれば「人体の設計ミス」です。
人体はとても良くできているようで、結構こういうミスもあったりします。
【良性発作性頭位めまい症への対策】
上記のような原因で起きる病気なので、
1、風や地震などで、リンゴがスイッチの上から移動する
2、リンゴが朽ちて崩れて無くなる
このいずれかで軽快します。
まず2は時間が掛かりそうだなと言うのが分かります。
腐って無くなるまでだから、2週間とか3週間とか掛かりそうですよね。
しかし3週間ずっと、石像のようにじっとしているのもつらい。
つらいというか、仕事や家事、育児、介護等がその間出来ないのは実際問題非常に困ります。
というわけで1を試したくなりますよね?
具体的には、頭を動かせばいいですよね。動かしてるうちにリンゴがスイッチから外れてくれれば、病気は一発で治ります。
…そう。
ここがこの病気のいやらしいところ。
頭を動かすとめまいがするからじっとしていたいのに。
早く治したいと思ったら動かした方がいいという。ほんとにいやらしい。
ちなみに病院でちゃんと診て貰えば、頭をどっち向きに動かした方が有効か分かります。(大体の場合、1番しんどくて動かしたくない方向に動かすのが有効だったりします。)
1、この頭を動かす体操と
2、吐き気が強い人には吐き気止めの薬の処方
3、不安が強い人には抗不安薬の処方
病院では大体上記3つをやって貰えます。
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