先日癌が見つかり、大きな病院を紹介された老母。
連日の検査通院です。検査検査検査、1日空けてまた検査検査…

たかが受診付き添いと思うかもしれませんが。
連日となると、結構キツイです。

ショッピングモールのごとき広大な病院内を、70㎏近いおデブなお婆ちゃんを乗っけて車椅子をあっちにこっちにと押し。
堅いイスで何時間もただただ待つ。

しかもまだ検査の段階。
検査結果が揃って。
ドクターが診断を下し。治療方針を決め。
それからようやく治療スタートになるのです。
道のりは、長いです。

自分ももう若くないので、体調の悪い日もあります。
毎度毎度受診付き添いが出来るか、自信がありません。

受診付き添いのサービスはないのか。受けられないのか。
調べてみました。
例外やグレーゾーンがありますので絶対ではないのですが、受診付き添いサービスの対象になり得るのは介護度区分が要介護の人に限られるようです。
うちの婆は要支援2なので、非該当となります。
(元々介護畑は人手不足の上、コロナの影響もあり、今はとっても人手不足のため、要介護の人であっても、なかなか受診付き添いサービスが受けられないのが現状…という話も聞きますが、自分は医療介護畑から離れてもう結構経ちますので、正確なところを知りたいという方はケアマネさんに直接尋ねるのが1番確実かもしれません。)

実費でなら、要支援でも受診付き添いサービスは受けられます。
そう、世の中結局お金なんですよ。
1回2万円くらい掛かります。
交通費実費がまず掛かる。車椅子だと介護タクシーか、中型タクシーが必要になるでしょう。
それから付き添いのかたの料金。30分単位になってたりするみたいですが、30分や1時間で終わるわけがないですからね。下手したら朝行って夕方まで掛かったりしますからね。

1回2万円。
月に1度くらいの頻度ならまだしも、連日となると。
老母の乏しい年金なんて、あっという間に無くなってしまいます。
だから、結論としては、老母は実費の受診付き添いサービスは使えない。
私が付き添うしか無いのです。無償で。
なんかちょっと、腹が立つというか、虚しくなりますよね。(^^;)
決して若くない自分の、貴重な体力と時間を注ぎ込んで、無償か。
2万円分の働きをしているのに、ただ働きなのか、と。


そんな虚しさをひそかに抱えて、今日も受診付き添い行ってきたわけですが。
検査室の割と近くが売店というロケーションでした。
大きい病院なので、売店も割と大きめです。ぬいぐるみなんかも売っています。
値札を見ると2,500円。
大金です。
FXやブログアドセンスで2,500円稼ぎ出すのは容易なことではありません。
――でも。1回受診付き添いサービスを頼んだら。2万円。
それに比べたら。2,500円なんて、可愛い金額じゃないですか!

待合室で待っていると、やがて、検査室から検査を終えて婆が運び出されてきました。
検査着から自分の服に着替えさせて、車椅子に乗っけて、そのままぐいぐいと売店内に押していきました。
2,500円のぬいぐるみをひっつかんで婆に抱かせ、レジまで車椅子をぐいぐいぐいと進めました。
婆は自分の財布を取り出し、2,500円払っていました。

ふはははは。
いい年こいて親にたかる悪い娘が爆誕したぞ!
これからあの病院に行くたびに、売店でぬいぐるみたかってやるからな!
なんて極悪な娘だとおののくがいいさ!!!





↓因みにこれです。
1枚、エクトプラズム的なものが写り込んでいるのは、チェックに来たトラオのヒゲです。