昨夜のことです。
ちょっとした暴風雨でした。
雨が吹き込むので、部屋の窓は閉めてありました。
ただ風向きが逆の洗面所とキッチンの窓だけは、開けてありました。あ、勿論網戸はしてますよ、猫が居ますからね。

うちの猫が私の部屋にやって来ました。
(ΦωΦ)「うな! うなうなうな! なう!」
明らかに何かを訴える口調。
そして動作で、私を洗面所まで誘導します。
そして、洗面所のカウンタに飛び乗り、網戸越しに窓の外を真剣に眺めています。
なんやなんや? と私も猫の背中越しに窓の外を見てみました。

窓の外はマンションの共用廊下になっています。
うちのマンションは外廊下形式なので、廊下は吹き込んだ雨で濡れていました。
その濡れた床に、ばさばさとはためく黒いものが。
暴風雨にやられて落ちたカラス?
…と、一瞬思いましたけど。
それはどこかのお宅から飛んできたらしい、黒っぽい傘でした。
風にナイロン生地が煽られてバサバサしている様子と音は、傘と分かってからも、やっぱり鳥に酷似していました。

(ΦωΦ)「うな! うなうなうなう!」

うちの猫は完全室内飼いです。窓越しにしか雨を知らず、当然傘を見たことはありません。
マンションの上階なので、窓越しに空を飛ぶ鳥は見て知っています。

だから、網戸越しに見えるそれを、《鳥》としか認識出来ないのでしょう。

傷ついた鳥を心配していたのか。
それとも弱ったところを狩りたい本能が疼いたのか。

真相は分かりません。
ただ猫はじっと見ていました。
風が止んでその鳥がはためかなくなるまで。
だからなんだという、ヤマもオチも無いお話なんですけど。
傘を知らない完全室内飼いの猫がちょっと不憫に思えたので、こんな記事を書いています…。


【おまけ画像】一発芸? ダス○ンハンディモップ