猫は何故パソコンのキーボードに乗りたがるのか?

理由は分りませんが、とにかくそういう行動をするものだとは、猫を飼う以前からネットで見聞きしておりました。

なので猫を飼い始めてからも、パソのある私の部屋には基本的に入れないようにしていました。入れる時は私が居る時に限って且つ短時間のみ。



しかし、先だって母が入院。

今まで母の部屋で母と寝ていた猫を、夜1人で、いえ1匹で寝かせるのがなんか不憫で。
日中も母の付き添いで私も出掛け、猫はずっと1匹で留守番だし、今回の入院手術ではまあ無事生還してくるだろうけど、順当に行けばいずれ母は行ってしまい、私の家族はこの猫だけになるのだなあ…とか考えるとついつい甘くなりましてね。
母の入院中、猫を私の部屋で寝かせてやっていたのです。



そしたら、なんか寝心地が良かったみたいで。
母が帰ってきてからも、夜は当たり前のように私の部屋で寝るようになってしまいました。
そして。

「入れてやるけど、夜だけやで。夜寝る時だけやで」

とあれほど言ったのに、人語が分らないことを盾に、当たり前のように日中にも部屋に入ってくるようになりました。

嫌なら入れなきゃいいじゃん? と思うかもしれません。
確かにドアを開けてやらなければ済む話です。うちの猫はおばかなのでまだ自分でドアを開けるというわざは習得しておりませんので。

ですがおばかであっても悪知恵だけは働きます。猫ってそういう生き物です。

「自分でドアが開けられないなら、下僕に開けさせればいいじゃん」

と、彼は知っています。
私が根負けするまでドアの向こうでぴーぴー哀れっぽく可愛い声で鳴き続けるのです。

うちの猫は6ヶ月を過ぎたオスで、人間で言うなら男子高校生くらいでしょうか、もう体も大人の猫に負けない大きさになってますが、何故か声だけいつまでも子猫のように可憐で愛らしいです。ある種の詐欺です。でも詐欺と分っていても騙されます。

騙されて、開けてみれば、可憐な子猫ではなく、おっさん顔のデブ猫です。

それでもただじっと布団で大人しくしていてくれればいいのですが。
そんなわけはありません。


「私はどこでしょう?」

「ここだよ~ん」

ここだよ~んじゃねえよ。そんなとこに入るんじゃねえよ。中の物が落ちるだろうが。


…そして、じわじわとパソコンへ近づきます。


パソコンの背後からマウスめがけてにょい~~んと手を伸ばしてきます。
伸ばすと意外と長いな、お前の前脚。





さて、ここからようやく本題です。

猫はFXの最大のリスクである

これです。

猫は人間がちょっと目を離した隙に、キーボードの上で寝転んだり歩いたりスキップしたりします。

その結果、開いていたウィンドウが閉じたり、逆になんか怪しくちょっといやらしい広告のウィンドウがボコボコ開いてしまったとしても、私は寛大なのでそれは許します。

…だけどFX画面でそれをされるとね…。
FXのアプリは便利に出来てますから。
1クリックでロックが外れ、1クリックで通貨ペア選択、1クリックで売買切り替え、通貨数切り替え、1クリックで注文が出来てしまうのですよ。

だから猫がトトトトッとキーボードの上を1回駆け抜けただけで、私の人生が詰むような恐ろしい発注が完了してしまう可能性があるわけですよ。

これをリスクと呼ばずなんと呼ぶのか(^^;)