婆の骨折騒動と長雨で1ヶ月近く草刈りに行けなかったら。
竹薮伐採地の雑草がとんでもないことになっています。


伐採地の奥に、細竹がニョッキニョッキしているのが見えています。
見えているけど。
雑草に阻まれて近づけません。
細竹に至るまでの通り道をまず切り開かないと、辿り着けそうにありません。
そこからかい! って感じです。


ファンタジーノベル風に書くとこんな感じですかね…。
《勇者BBAは毒の沼の岸辺に立って、歯噛みをした。

――すぐ目の前に、魔王城が見えているというのに!

横たわるこの毒の沼地に阻まれて、辿り着けないのだ。
ふつふつと毒のあぶくを噴き上げるこのおぞましい紫色の沼を、人の身で歩いて渡ることは出来まい。

沼の上を越える橋を架けるか。
毒の泥濘にも溶けず沈まぬ船を作るか。
はたまた、浮遊の呪文を覚えるか…

「そこからか。そこからせねばならんのか!」

勇者は再度ぎりりと奥歯を噛み締めた……。
作:BBA》






…これは、あれでしょうか?
いよいよ充電式の草刈り機を買うべきなのでしょうか?

コード式の草刈り機ならあります。
過去に1度試しました。
しかし、ずるずると電気コードを引きずりながらの作業は、手間暇が掛かり、手動で鎌で刈るより非効率的だった。
そもそも、その時はまだ、竹藪掘っ立てハウスに電気が来ていましたが、その後解約してしまったので、コード式は使えません。

竹の切り株や石ころだらけの土地では草刈り機が真価を発揮できないことも危険なことも、そのコード式を試した1回で分かっています。
丸のこ刃やチップソーでは危険すぎて使えないので、樹脂刃かナイロンコードのものしか導入できないでしょう。
そしてナイロンコードや樹脂刃では、細くても竹は切れない。
つまり草刈り機を買ったところで、それで1台で伐採地をきれいにすることは出来ない。
草刈り機で出来るのは細竹までの道を切り拓くだけで、細竹は手動の鎌で刈るしかない。

しかし。
しかし……
それでも……

道を切り開く作業だけでも、電気の力を借りたほうがいいのではないか?
全て人力でやるのは、もはや非現実的なレベルの、草の生えっぷりではないか?

…と今悩んでいます。
お金は、あります。
国から例の10万円が来ていますから。
婆の車椅子を買ったけど、残りはまだ使っていません。
でも草刈り機は安いものではありません。
竹薮は、どんなに整備したところで、そこから収益は生まれません。
収益に結びつかないものに貴重なお金を投入して良いものか、とても悩んでいます。