虫が大嫌いです。
しかし何の因果か、山奥の竹やぶ伐採地に日参しています。
そこは虫の宝庫です。

ばった。ちょうちょ。ちょうちょのお子さん。
やぶ蚊。ハチ。アリ。その他大勢。


そして先日。
竹藪に着いて車を停めますと。
車の窓にぶつかってくる飛翔体がありました。
最初サイズ的にスズメバチかと思いました。
それはそれで脅威ですが、よく見ると(ガラス越しなのでよく見る心の余裕がある)スズメバチとは体型とか色々違いがありました。

そいつはハエが良くやるように、前足でモミモミ揉み手をしていました。

そう。
そいつはハエに似ている。

ただサイズ感がおかしい。

私が知っているハエを、拡大コピーしたような感じです。


そして私の知っているハエと決定的に異なるのは、その口吻でした。
赤黒いその口吻は研がれた針の先の如くとんがっていました。
そして、これはもしかして私が老眼&乱視のせいかもしれませんが、その口の先はポセイドンの鉾の如く枝分かれして複数の切っ先があるように見えました。



なんと恐ろしい造形か。
それはもう生体の血を吸うための造形としか見えませんでした。


図鑑とか見たことないので確証無いけど、多分あれがアブなんだと思います。
あまりに恐かったので写真を撮る余裕はありませんでしたが、記憶をもとに絵に描いてみました。