婆さんのピンブローチです。
多分1,000円くらいの安物ですが、サイズ感とか軽さとか、使い勝手が良くてお気に入りの一品だったようです。

確かにあまり重たいブローチは使いどころが難しいですからね。



さてそんなお気に入りの一品ですが、向かって右側の星、赤で矢印をしたところですね、そこが、

「石の色が黄ばんじゃった(´・ω・)」

…と婆さんは言うのですが。
見ると石が黄ばんだわけじゃなく。
そもそも石がありません。(^^;)
石がはまっていた金属のカップ部分がむき出しになっていて、その色が黄色っぽいのです。

この手の安価なラインストーンのアクセサリーは、本物の宝石と違って爪止めしてないので、経年で簡単に落っこちます。



「気に入ってたのに( ;∀;)」

婆さんはしょんもりしています。
幾ら安物とはいえ、さすがに石が落っこちた状態では、使い続けるのも抵抗があるようです。

だが婆よ、安心するがよい。

わしはこそくり仕事は得意じゃ!


《こそくる》。
方言ではないと思いますが、若い方にはあまりなじみのない単語かもしれません。
「修繕する」という意味なのですが、大規模な修繕は指しません。もっぱら小さい繕いに使う言葉です。
更に言えば、小規模でも計画的な修繕には用いません。
「ありあわせのものと短い時間で、間に合わせの修理をする」
「根本的な解決には必ずしもなってないけど、とりあえずの応急処置をする」
みたいなニュアンスです。








私の使ってないピアスの中から、適当な石をもいで移植しました。
婆さんは

「なんかゴージャスになった(*´▽`*)」

と満更でもないようです。