基本損切りはしないルールでFXやっています。
そのかわりロットは小さめで、相当逆行しても耐えられるようにはしてあります。小心者なので。

ご存じの通りコロナや、コロナが引き金となって露呈した恐らくはコロナよりもっと根深い問題やらで、このところの為替相場は荒れ荒れです。
ポン円が乱高下するのはいつものことですが、いつもはどっしりしてボラが少ないドル円がポン円を凌ぐ動きっぷり、当然つられて軒並みクロス円も乱高下…と言った状況です。
ちなみに何故ドル円が普段はどっしりしてあまり値が上下しないかというと、取引総量が例えばポン円とか豪ドル円とかに比べて、圧倒的に多いからです。ドルは世界の基軸通貨ですものね。
取引総量の少ない通貨ペアは、10億円誰かが一気に売ったり買ったりすると、それだけで相場が動きます。でもドルは取引総量が多いため、多少の売買では大きく値動きすることはありません。
そのドル円が、最近ばんばん動いているのです。
ドル円のその状況を《動けるデブ》とツイッターか何かで誰かが評していて、「上手い!」と思いました。

さて、そんな為替の状況の中、幾ら小ロットで入っていても、不安は感じていました。
損切り、いわゆる逆指値は置いてません。
過去の大暴落時には逆指値を置いてあっても機能しなかったと聞き及んでいますので。
そのかわりに30円40円逆行しても耐えられるくらい余裕を持たせてあるのです。
「そこまでの余裕、要る?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
自分は楽天さんを使っています。
大暴落or大暴騰時にスプレッドが大きく開く傾向はどこの証券会社さんでもありますが、中でも楽天さんは開きが大きい方に思いますので、
《30円逆行+スプレッドの開き10円で計40円》
幅を見てあるのです。

「逆行分だけならぎりぎり耐えられたのに、スプレッドの開き分で刈られた!!!

という話はよく聞きますし、それって本当に悔しいパターンだと思うので、それだけは避けたいな、と。





――で、表題の夢の話です。
そこまでの余力を持って臨んだFXですが。
私の見ている前で、チャートのろうそく足が
ずどどーーーーーーーーーん
と下がっていきます。
含み損の金額が、目で追えない速度で膨らんでいきます。
目で追えないくらいですから、手なんか動きません。
仮に手が動いて決済ボタンを押せたところで、そこまでの激しい動きの時では弾かれて通らないでしょうが。
あっ
という間にロスカットラインに達し、強制決済が執行され、PC画面に私の建玉は無くなりました。
どんどん増えていった含み損の数字ももうありません。そのかわり入金していた資金もありません。
…たとえて言うなら、とても長いRPGゲームで、コツコツと主人公のレベルを99に上げ、最強装備を調えていたのが、いきなりエラーでリセットが掛かりレベル1に戻ってしまったみたいな、真っ白な気分でPCの画面を見つめていました。


――と言うところで、目が覚めました。
(^^;)
いや、夢で良かった。良かったけど。
実際にあり得ないことじゃないのがなんとも。
(^^;)


だからFXなんてやるもんじゃないよ。
FXはギャンブルだよ。

という方もいらっしゃるかもしれません。

そうかもしれません。

でも自分は思うです。
それではこの世にギャンブルでない稼ぎ方はあるのか?
ギャンブルでない…つまりリスクが全くない仕事はあるのでしょうか?
このご時世、大手一流企業に勤めたって、会社が潰れない保証なんてどこにも無いですし、会社が傾く前に自分がリストラされる可能性だってありますよね。
自分は無職になる前は看護師でした。医療や介護職は、うっかりミスで人の命を奪うリスクがあります。
運送運輸業だってそうですよね、ちょっとのミスで人命を奪うリスクと常に隣り合わせです。
――そう考えていくと、失っても自分のお金だけであるFXはむしろリスクが少ない方の仕事なんじゃないかと、思ったりするわけです。

――それにしても、できれば自分のお金だって失いたくはありませんけどね。
夢にも見たくないですけどね、そんな状況は。
(^^;)