座って半畳、寝て一畳
と言います。

この季節、暖房の無い貧しい我が家では、1日の大半を、猫とげぼくが一畳分のお布団の上で身を寄せ合って過ごしています。

でも、それで特に支障とかストレスは、無いです。



一昔前なら、快適に暮らすにはそれなりのスペースが必要だったと思います。
家って寝るだけの場所じゃないですからね。
趣味とか余暇とかくつろぎの時間も欲しいじゃないですか?

一昔前だったら。
絵を描くにはそれなりに広いスペースが必要でした。
音楽鑑賞が趣味なら、ステレオとかコンポとか言う、それなりに大きくて重たい機材が必要でした。
映画鑑賞が趣味なら、さらに大きな部屋と機器が必要だったと思います。
読書が趣味の人は、どんどん増える書籍のために幾つもの本棚やそれを置くスペースが必須でした。

でも今。そうした趣味や娯楽のほとんどは、ちっぽけなスマホやノートPCが1台あれば出来ます。
ちっぽけなスマホであれば、お布団に寝転がっても扱えます。

だからお布団分、つまり畳一枚分のスペースがあれば、休養と娯楽が出来ます。小さいお盆かテーブルでも乗せれば、食事も出来るでしょう。

そこに定住するためには、さすがにお風呂は欲しいですが、浴槽を諦めればシャワーブースだけでいいので、半畳で収まります。
トイレも必須ですね。こちらも半畳でいいでしょう。
洗面所とキッチンシンクと兼用でいいので水を使えるところは欲しいので、それも半畳。
やっぱり冷蔵庫と洗濯機くらいは欲しいかな。それぞれが半畳。
出入りするためのスペースは必要でしょうからそれに半畳。
衣類や持ち物の収納場所は?というかもしれませんが、最低限のそれらだったら、ベッド下の収納とか、ベッドの上に吊るしておくとかで事足りるでしょう。逆に言えば、事足りるだけの量しかものを所有しなければいいのです。


そう考えていくと、
現代なら、おひとりさまなら4畳あれば暮らしていけるんじゃないかな
と。

トラオと寝転がりながらそんなことを思ったのでありました。