むかしむかしあるところに、はなペちゃでうすぼけた色のぶちゃいくな猫がおりました。

ちゅうとはんぱに長毛のその猫は、いつでもブラッシングしてもらっていないかのように、ぼさぼさでみすぼらしいのでした。

その日はうすらさむく、ちゅうとはんぱに長毛のわりにさむがりのそのねこは、思わずげぼくの布団に乗ってしまったのです。
そしてげぼくに見つかってしまいました。

「ぶちゃいくなくせに布団に乗るとはけしからん、おしおきだ!」

げぼくは言いました。

「ほ~れほ~れ、わるい猫はすまきにしてやるわ! どうじゃ暑苦しかろう!」

あわれな猫は布団ですっかりおおわれてしまったのでした。