40代から終活を始め、何度か断捨離をしてきました。
その何度かの断捨離をすり抜けてきたつわもの(?)が、辞書類です。

そもそもが書籍の類は捨て辛かった。物理的にでなく心理的に。
雑誌やコミックス、文庫本などは、まだ心の敷居が低かったのですが、辞書類はあかんかった。
書籍としては高額な方でもあり、長く使うことを想定されたものであり、知識の宝庫であり…。
それはそれは捨て辛い物品でありました。

更に、書籍と言うものは、置いておいても腐るものでもなく、それほどがさばるものでもないので、
「その気になればいつでも処分できる」と言う理由から、断捨離をのがれてきたのだと思います。


しかし現実問題として、ここ数年、いや10年以上、私は紙の辞書をまともに使った記憶がありません。

分からない字や意味を調べるには、パソコンやスマホを使ってしまいます。
そっちのが速いし。楽だし。


唯一紙の辞典にできて、スマホの辞典にできないことは、物理的な武器や重しになれる
ことですけど。
私も60過ぎまして、広辞林を振り回せる腕力も、確実に敵の頭上に打ち下ろす精度も恐らくもう無くなりました。


だから、処分することにしました。
今までお世話になりました。